点心(蒸し物)編
点心などの蒸し物にぴったりなのは「スチームモード」。
種類や段数などによる違いを実験で確認しました。
実験ポイントはコレ!
- おいしく仕上がる時間は?
- 段数や食品の温度でかかる時間の違いは?
メニューによって
おいしく仕上がる時間は?
各メニューごとに、おいしく仕上がるホテルパン1枚分の設定を確かめてみました。
約-10℃
- ※メーカーによって食品1個あたりのサイズや重さは異なります。
結果
設定時間のカギを握るのは、
食品の重さやサイズ
総重量が似た肉まんと小龍包でも加熱時間は大きく変わりました。これは肉まんの方が体積が大きいため食品の中心まで熱を通すのに時間がかかる、小龍包は重量に対して表面積が大きいため熱が通りやすいことが関係しています。設定温度を決める際には上記結果を参考にしてください。
ホテルパンの枚数、
加熱前の芯温で
設定時間は変わる?
ホテルパンの枚数が増える、芯温が下がると加熱時間がどのくらい変わるのかを調べてみました。
ホテルパン枚数 |
1枚 |
5枚 |
---|---|---|
加熱前芯温-10℃ |
スチームモード・100℃・17分 |
スチームモード・100℃・18分 |
加熱前芯温-20℃ |
スチームモード・100℃・18分 |
スチームモード・100℃・22分 |
結果
食品の温度によっては長めの設定が必要
加熱前の芯温が-10℃の場合、ホテルパン1枚と5枚の差はわずか1分と、設定に大きな差は出ませんでした。しかし、芯温-20℃では段数により時間の差が大きくなっています。これは食品の温度が低いほど、芯温が上がりにくくなり、加熱に時間がかかるためと考えられます。点心は加熱時間が少し長くなっても食材には大きく影響しないので、芯温が-20℃の場合は芯温-10℃の設定時間よりも長めに、7〜10分プラスするとよいでしょう。
点心(蒸し物)編 まとめ
点心の調理にスチコンを使えば、蒸し器よりもカンタンに大量に調理できるので大変便利です。事前にお湯を沸かす必要もないため調理時間が短縮できます。冷凍食品は、加熱前の芯温や投入量によっては、設定時間の調整が必要になります。スチームモードで点心を調理する場合は、少し時間が長くなっても仕上がりには大きく影響しないので、食品の中心にしっかり熱を通すために設定時間を長めにしても大丈夫だと思います。