嚥下食メニューコンテストとは?
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嚥下食とは、お年寄りや病気の方など、よく噛んで食べることが難しい方でも食べられるように工夫された介護食のこと。本コンテストは全国規模で開催される、嚥下食の代表的なコンテストで今回7回目の開催となる。1チーム2名による公開調理審査と賞味審査により受賞作品が決定する。
- 決勝開催日時
- 2020年1月28日(火)
- 決勝開催会場
- 「メディケアフーズ展2020」内の特設会場
- 決勝ノミネート
- 6作品(応募総数64作品)
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ありがとうございます。賞をいただいたラズベリーのチーズケーキは一見するとふつうのケーキに見えるかもしれません。でも実は、スポンジなどの食材を食べやすく工夫し、また高齢者がなりやすい低栄養にも配慮しています。今回は厨房機器メーカーはじめての決勝進出ということもあり、すごく嬉しいです。
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前職では管理栄養士として給食会社に勤務していました。施設に入所するなど自力で外出できない方にとって食事は一番の楽しみなはず。でも、そこで見たお誕生日ケーキは切り刻んだり、ミキサーにかけたり、見た目にも味気がないものが多いと感じていました。これは召し上がる方の安全を考えた結果なのですが、何かが違う気がしたんです。現場を離れて9年が経ちますがいまだに状況は変わっていないように思います。どうにか介護食を変えたい!そんな思いからコンテストに応募しました。
デザートには、三度の食事ではとれなかった栄養を補う“補食”としての役割があります。食欲のない方も比較的召し上がりやすいものですし、少し食べるだけでも手軽に栄養を取ることができる。また、見た目や味からも生きる喜びや楽しみにつながりやすいと思ったんです。
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ストロベリーとラズベリーの赤やピンクを取り入れることで、春らしく見た目にも楽しんでいただけるようにしました。苦労した点でいえば、嚥下食の基準にもなっている食べ物のべたつきをおさえ、やわらかく口の中で崩れるような食感にすることが一番難しかったです。ゼラチンの濃度を少しずつ変えながら、水っぽくならないように何度もくり返し作りました。よりキレイに見せるために艶感にもこだわり、レシピ完成まで1年ほどかかっています。あと、スイーツは失敗するとやり直しがきかないことが多いのですが、このケーキは温めたり冷やしたりすることで、もう一度固めることができるんです。作り手にも優しいレシピになっています。
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◆審査員からの講評
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ラズベリーのチーズケーキには、嚥下食を召し上がられている多くの方を幸せにできる力があると確信しました。コンテストで大賞を受賞することで、たくさんの方にこのケーキを知ってほしい。そして食べてほしい。このレシピが全国に広がってほしいという思いからノミネート作品に選んでいます。ぜひ、レシピをより多くの方に広めてください。
嚥下食レシピ ラズベリーのチーズケーキレシピPDF![](images/event5-pic06.png)
最終選考に残った作品はどれもすばらしくハイレベルなものばかりでした。決勝本選では先輩の長田さんにサポートしていただき、とても心強かったです。受賞は9年越しの願い。達成感と喜びでいっぱいです。今後は介護食のイメージを覆すような、よりクリエイティブな介護食スイーツ作りに挑戦していきたいと思います。
コンサル室ではお客様の要望に合わせたレシピ開発もおこなっています。
お問い合わせは全国のコンサル室へどうぞ。
以上、ホシザキ阪神からレシ・ピエールがお届けしました。
※掲載の内容は2020年3月現在のものです。
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