監修:朝日大学歯学部 医学博士 管理栄養士 芳本信子
病院食は、健康体の人が食べる家庭食(健康食)と異なり常食から流動食まで、
また患者さんの状態にあわせた治療食など、実にさまざまな種類があります。
病院食とは
病院で提供される食事。病状や体質などに応じた、栄養やエネルギーを提供する必要があります。
病院食の種類
「食事療法」といわれる「経口栄養法」は「一般食」と「特別食」に分けられています。
一般食
特別な栄養成分の制限または強化のない患者に提供する食事。
常食・軟食(おかゆ)・流動食に分けられます。
特別食
患者個々の状態に応じて医師の発行した食事箋に基づいて治療の一環として提供される食事。
※栄養の摂取過程として、口から食物を取り入れる「食事療法」以外にも直接チューブで消化管に注入する「経管経腸栄養法」と、静脈に注入する「経静脈栄養法」もあります。
栄養補給法体系図
家庭食(健康食)とは
健康体の人が食べる食事。
病院食と混同しないように「家庭食」や「健康食」と呼ばれます。性別や年齢のライフステージに応じ、日常生活に必要なエネルギーの摂取が求められます。
病院食と家庭食(健康食)の違いは?
日々の食事は、生命を維持するために必要なエネルギーや栄養の摂取が目的です。健康な人と入院患者さんを比べた場合、一日の活動量が異なるなどの違いがあり、それに伴いエネルギーや栄養の摂取方法に違いが出てきます。
参考文献:「臨床栄養学実習-栄養食事アセスメントとケアプラン-[第4版]」(芳本信子編、学建書院、2018)