監修:朝日大学歯学部 医学博士 管理栄養士 芳本信子
私たちが生命を維持するためには、身体に必要な5大栄養素を毎日、バランスよく摂取することが大切です。
病院食と家庭食(健康食)では、各栄養素の摂取量は異なりますが、
いずれもバランスの取れた食事を提供することが求められます。
5大栄養素の役割
一日に摂取したい栄養素の割合(エネルギー比率)
摂取する栄養素の比率(エネルギー比率)を適正にすることも献立作成時の重要なポイントのひとつになります。
エネルギー比率の目安(基準値)
- ●たんぱく質エネルギー比 約15%
- ●脂質エネルギー比 約20~25%
- ●炭水化物エネルギー比 約60%
※上記数値は一般成人の基準値です。年齢や性別、個人差等によって異なります。
エネルギー比率の計算方法
栄養基準量の目安
家庭食(健康食)
病院食 一般食(常食)
病院食は、入院患者さん個々に算定された医師の「食事箋」に基づいた栄養補給量を用いることが原則とされるため、病院ごとに目安量が異なります。ここでは、「きっちんぷらす」で使用している病院食、一般食(常食)の目安を紹介いたします。
エネルギーを持つ栄養素
体に必要とされる5大栄養素のうち、直接エネルギーに変わるのは、下記の3つの栄養素のみです。また、1g当たりのエネルギー量も決まっています。脂が太るといわれる理由は、この1g当たりのエネルギー量が多いからなのです。
参考文献:「臨床栄養学実習-栄養食事アセスメントとケアプラン-[第4版]」(芳本信子編、学建書院、2018)
「食べ物じてん -食品中の生理活性成分を知る[第2版]」(芳本信子編、学建書院、2011)