Qスチコンで、おいしい厚焼き卵を
かんたんに作る方法を教えてください
という、ご質問にお応えして
厚焼き卵を
研究してみました!
作り方・実験レポート
厚焼き卵
材料65mmの3分の2ホテルパン1枚分
卵(M)
40個
砂糖
120g
だし汁
400cc
本みりん
360cc
日本酒
90cc
白だししょうゆ
90cc
- 掲載レシピは2/3ホテルパンタイプの設定です。
- このレシピは、材料をあわせると総重量が約3kgになります。ホテルパン1枚に投入する重量の上限目安は約2kgのため、これ以上の重量追加は避けるようにしてください。
- 卵やだし汁が冷たすぎると固まりにくいことがあるため、室温に戻してからご使用ください。
液体を調理する際には、ホテルパンの出し入れに危険が伴う場合があります。
取り扱いには十分にご注意ください。
設定
コンビ・160℃・22分間・水蒸気量100%
準備
- ・卵は割りほぐしておく。
- ・本みりん、日本酒はあらかじめ煮きっておく。
- ・65mmのホテルパンにオーブンシートを敷き、ずれないようにクリップ等で固定する。
材料を変えれば「だし巻き卵」も作れます
だし巻き卵
レシピを見る卵(M)
40個
だし汁
600cc
本みりん
110cc
日本酒
160cc
白だししょうゆ
110cc
手順
すべての材料を混ぜ合わせ、オーブンシートを敷いた65mmのホテルパンに流し入れます。
卵液は、混ぜ過ぎに注意を
通常の厚焼き卵を作るときと同様、卵の白身を切るようにして静かに混ぜ、泡立てないようにしましょう。空気を入れ過ぎると庫内での膨みが大きくなるので、注意しましょう。
スチコンをコンビ・160℃・22分間・水蒸気量100%に設定をして、予熱ボタンを押します。予熱完了後、3段目に(1)のホテルパンを入れて、スタートボタンを押して、加熱します。
加熱開始から10分後、(2)のホテルパンを取り出し、かき混ぜてスチコンに戻し入れます。5分後にもう一度、同じ作業を行います。
加熱途中でのかき混ぜ方とタイミング
加熱途中に2回かき混ぜることで、卵液の「温度」や「密度」が均等になり、美しく仕上がります。
かき混ぜ方のコツ
表面にできた卵の固まりを箸の先で細かく崩して、卵液に混ぜ込むようにします。
かき混ぜるタイミングの目安
加熱開始から約6分後に表面に膜が張り始めます。
その後、表面全体が少し固まったくらいが混ぜ時です。
取り出したところ
かき混ぜた後
1回目に混ぜ合わせた表面が、全体的に固まって
少しふくらんだ頃を目安にしましょう。
取り出したところ
かき混ぜた後
加熱完了後、(3)のホテルパンを取り出します。
(4)のホテルパンの上に20mmのホテルパンの表側を上にして重ね合わせます。そのままひっくり返し、厚焼き卵を取り出します。
厚焼き卵の上にホテルパンで重石をし、10分間置きます。
厚焼き卵をホテルパンから取り出す際はホテルパンが熱くなっており、また重いため、必ずミトン等を使用し、慎重にひっくり返してください。
四辺を切り落とし、提供するサイズに切り分けます。
厚焼き卵完成!
かき混ぜるタイミングで、
仕上がりはどう変わる?
スチコン加熱時にかき混ぜるタイミングは、「1回目:加熱開始10分後/2回目:加熱開始15分後」をオススメしていますが、少し遅くするとどう変わるかを実験してみました。
おすすめ
小さな気泡がバランスよく入り、
比較的きめが細やか。食感もほどよく柔らかい。
少しおそくすると・・・
混ぜるタイミングが遅い分、大きな固まりができるため、目が粗くなる。食感もゴワゴワしていて、口の中でボロボロ崩れてしまう。
ホテルパン1枚あたりの仕上がり個数の目安
お弁当用の惣菜サイズ
参考サイズ
幅45×奥行20×高さ35mm:1切れ
居酒屋など一品料理サイズ
参考サイズ
幅62×奥行23×高さ35mm:2切れ
ホットエアーとコンビ、
どちらのモードがいいの?
厚焼き卵の加熱に向いているモードは、「ホットエアー」か「コンビ」か?
同じ材料・分量、手順で調理して、その違いを比べてみました。
- ・材料:厚焼き卵レシピと同じ
- ・65mmのホテルパン1枚分
- ・加熱途中で2回かき混ぜる
おすすめ | ||
---|---|---|
ホットエアー(160℃) | コンビ(160℃・水蒸気量100%) | |
加熱時間 |
35分 |
22分 |
かきまぜるタイミング |
1回目:加熱開始20分後 |
1回目:加熱開始10分後 |
卵焼きの高さ |
35mm |
35mm |
見た目・食感 |
断面はツルンとしていて気泡がなく、密度が細かい。また、表面は膜が張って少し硬くなっている。食感は、焼きプリンや練り物に近い印象を受ける。 |
内部に小さな気泡が少し残り、全体的にふんわり仕上がっている。表面にはほどよい焼き色がつき、見た目・食感ともに卵焼きらしい仕上がりに。 |
多段調理について
本レシピでの厚焼き卵の多段調理は、2段まで可能です。
スチコンの2段目と4段目に材料の入ったホテルパンをセットし、
3段目には20mmの空のホテルパンをセットしてください。
空のホテルパンは、加熱時に2段目のホテルパンに発生する水滴を
下のホテルパンに落とさないための水滴受けの役割を果たします。
Mrs.エブリオの実験結果
調理のポイントは、加熱途中に行う2回のかき混ぜ。このタイミングが違うだけで、加熱時間が同じでも仕上がりが大きく変わることがわかりました。また、実際にスチコンで調理をして魅力に感じたのは、卵を巻く作業がいらないという点です。一度設定を決めてしまえば、手間なく大量に調理でき、さらにエビやカニを入れるなどのアレンジもしやすいので、便利で活用の幅が広いメニューだと思いました。