タンパク質やカルシウムなどを豊富に含み
古くから精進料理にも用いられてきた凍り豆腐。
生の豆腐を凍らせることでできた「す」に
出汁をたっぷり染み込ませることで独特の食感が生まれます。
昔ながらの製法が自慢の「岩出山凍り豆腐」を使って
新感覚のレシピにもチャレンジしてみました。
生の豆腐をフリーズドライさせた凍り豆腐は、大豆製品の中でも群を抜いて栄養価が高い健康食材。骨粗しょう症の改善に有効なイソフラボンや、脂質代謝を活性化させるレシチンが豊富で、テレビなどでも頻繁に取り上げられています。氷結することで、生の豆腐にはない旨味成分のもと・アミノ酸が作られ、含まれる数はトータルで約20種類。かめばかむほど、豊かな味わいが口いっぱいに広がります。
おいしい出汁をぐんぐん吸収してくれる凍り豆腐。そのまま煮物として食べるのが一般的ですが、旨味をたくわえた状態でフライにすると、また違った魅力を発揮します。含ませる出汁を変えれば、和風だけでなく、中華や洋風にもアレンジが可能。合わせる食材を選ばないので、惣菜に限らず、デザートにも応用できます。煮崩れさせることなく調理できるクックエブリオで、凍り豆腐の新たな可能性を引き出したレシピをご紹介します。