きっちんぷらす
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Vol.26 トイレに販促POP。本当に有効なのか?

トイレ内に、販促POPを表示している飲食店は多い。たくさんの店が、当たり前のように実践しており、中には数多くのPOPをところせましと掲示している店もある。しかし、その効果はどうなのだろうか。トイレに販促POPを掲示するのは有効なのだろうか。

vol26
有効であるor有効ではない

 トイレは、女性客がお化粧を直すのに使う場所でもある。すっきりとした空間にしておきたいと考える店もあるだろう。
男性客、女性客に限らず、トイレに店の販促POPがあると、目障りだと感じるお客様もいるかもしれない。そうしたデメリットを考えると、トイレの販促POPは有効ではないと感じる面もある。
トイレの販促POPは、かなり多くの店が実践しているが、本当に有効なのだろうかという疑問が生じるかもしれない。
しかし、結論から言えば、トイレの販促POPは有効である。有効であると考える一番の利用は、何といってもコストがかからず、スペースの有効活用につながるということ。販促効果がそれほど高くなくても、コスト的に店が損するわけではないからだ。
そして、トイレのPOPというのは、意外に見入ってしまう効果がある。読み込んでくれるお客様も少なくない。電車のつり広告を思わず読み込んでしまうのと意味合い的には近い。
トイレの販促POPで大事なポイントは、POPを見たお客様に楽しさを感じさせたり、お得な情報であるという説得力を持たせること。卓上では宣伝しづらいことも、トイレならできる。有効に活用したいのが、トイレの販促POPだ。コストがかからないからといって、適当に行なうのではなく、より効果を高めるやり方を工夫したい。
また、昔からある方法だが、トイレPOPの求人募集もやって損はないだろう。
『よろずや食堂』が行なっているトイレの販促POPも、決して内容は悪くない。
大事なことは、POPの書き方や貼り方などをいろいろと試して、より効果のある販促POPにしていくことだ。


トイレに“ライバル店”のショップカード!?

 繁華街にある居酒屋S店は、地域で評判の店である。この店のトイレの活用法は、とてもユニークだ。
そのやり方とは、トイレの壁一面に、なんと近隣飲食店20店舗ほどのショップカードが1店舗づつ掲示されている。同じ地域の飲食店で、特に懇意にしている店のショップカードを掲示しているのだ。
懇意にしているとはいえ、同じ地域にあるライバル店である。ライバル店を宣伝するのは不思議な感じもするが、実は自店のショップカードも他の店舗に置いてもらっているのだ。地域の飲食店が横のつながりを持っているからこそできることだが、トイレ活用の好例の一つと言える。

トイレのPOPを有効活用

トイレの販促POPは有効に活用できる。何といってもコストがかからず、スペースの有効活用につながるメリットが大きい。販促効果がそれほど高くなくても、コスト的に店が損するわけではない。より効果を高めるPOPの書き方や貼り方を研究しよう。

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